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小松川高校ボート部が出場した主要試合を本校ボート部卒業生の 田上佳雅君(3期生) にレポートしてもらっています!

ぜひ一度、ご覧ください!

過去の記事は、下のリンクからお願いします。       

【第5回 大会の報告の前に…】

 

こんにちは。レポート記事を書かせていただいています、田上佳雅(たがみ よしまさ)です。まずは、久々の更新となったことをお詫び申し上げます。前回の更新が昨年の関東選抜だったということで、私をよく知らないという方もおられると思います。ということで、今回はこれまでとは違い、改めて自己紹介をしたいと思います。

 

私は小松川高校ボート部の3期生です。というとピンと来ないかもしれませんが、今の3年生の2学年上の代にあたります。およそ3ヶ月に1回ほど、戸田で大会の応援をしています。外見的な特徴としては、結構ごついカメラを首から提げています。あと、メガネかけています。もちろん、為虎添翼Tシャツも着ています!

 

最近は、大会の会場に行っても、「誰?」って反応をされることが増えたので、時代の流れを感じます…。

今度戸田やその他の大会でお会いした時には、よろしくお願いします!

 

なぜ、こうしたことをするようになったかと言いますと、経験者としてボート競技を観戦することが好きだからではあるんですが、それ以上の理由として、将来、記者になることを目指しているからです。ということで選手の方々には、私に少々お付き合いいただいているという感じです。

 

私は現役時代、そこまで目立った成績は残せていないのですが、ボート部で過ごした3年間はかなり有意義な時間でした。強い後輩に出会えたことはそのうちの一つです。自分は社会人デビューするのが2020年と、現役のボート選手と同じく、ある意味で「東京五輪世代」ではあるのですが、着実に結果を残していくチームメイトを見て、自分も「努力とはこういうものだ!」と教えてもらった気がします。記者の仕事は入る前も、入った後も競争が激しいです。だからこそ、トップレベルの環境で高校時代を過ごせたことは大きなアドバンテージになっていると確信しています!

 

現役を引退してから、2年が経ち、小松川高校ボート部を見てきて思うことは、「強い!」ただこの一言に尽きます。先日、インハイ都予選を観戦してきましたが、今の最上級生が1年生で入部したばかりの頃の姿しか知らないので、「すごいたくましくなったな!」と思いました。すごいですよね、3種目がインターハイ本戦出場って。新たにボート部が再スタートを切ってから、たったの4、5年で全国に名を馳せる強豪になったことは、ただただ選手の努力に脱帽です。今後もどこまで強くなるのか、OBとしても楽しみです。

 

ということで…今度は宮城県登米市で開催されるインターハイ本戦に同行させていただきたいと思います!よろしくお願いします。

 

なお、次回の第6回の記事は先日行われましたインターハイ都予選の記事を予定しています。近日中に更新しますので、そちらもよろしくお願いします!

 

追記:先日の都予選の写真を撮ったところ、選手をはじめ保護者の方々からも、予想をはるかに上回る反響があり、驚きました。こちらとしても、喜んでもらえて何よりです!

(田上 佳雅)

【第6回 小松川史上初 3種目が本戦へ!】

 

 

平成29年度 全国高等学校選手権大会 東京都予選会が6月18日(日)に戸田ボートコースで行われた。小松川高校からは、女子シングル(以下W1×)、男女ダブル(以下M2×とW2×)と男女クォドルプル(以下M4×+とW4×+)が出場。結果、M4×+は都予選2連覇、W4×+は不動の4連覇。M2×は2年ぶりの出場を決めた。これにより、昨年までの最高成績だった2種目本戦出場を上回る、3種目での本戦出場を決めた。

今年の男子クォドの作戦は「あえて先行を許す」ことだった。後ほど決勝で優勝を争うこととなる中大杉並高校と予選からあたった。前半500m。相手に1秒以上の先行を許す。しかし、ここでずるずると後半に持ち込まない。経験上痛いほどよく分かること、それはボートというのは前半も大事だが、後半500mにいかにラップタイムを落とさずにいられるか、そこで勝敗の差がつくということだ。今回も結果としては予選、後半に0.49秒、決勝でも4.11秒の落ち。疲労が蓄積しつつあった決勝において、ほかが6~10秒後半に落ちていることを考えると、どれだけ後半の落ちが少ないかが分かるだろう。あえて先行させることで相手の心に隙を作る。後半の漕ぎに自信がなくてはまずできない。自分たちも先行されていることにより、焦る気持ちを抑えてのレース運びとなり、冷静さが不可欠だった。

クルーの課題として、顧問の濱中先生が挙げたことは「レートを途中で上げすぎないこと」。(レートとは1分間に漕ぐ回数のこと)ボートはスタート直後に回転数を上げるという目的もあり、その時はレートも高いが、そのままのペースで中間漕(以下コンスタント)をしていたという。これもまた経験上分かることだが、スピードを求めるあまり、たくさん漕ぐというのは効率性に欠けてしまう。オールを水に置く時間も長くなり、かえって抵抗にもなってしまう。そこで濱中先生は同じ距離を、様々なレートを維持させてタイムを測った。そして、調整した結果がレース本番でのレートになったという。

今後は後半の漕ぎにどこまで磨きをかけるのか、もしくは先行も許さないほど、前半も後半も強く漕げるようにするのか、1ヶ月半後の本戦で注目だ。

 

女子クォドは都予選不動の4連覇。私自身が現役だった時代から引き継がれている絶対王者の地位だ。強いクルーに独特に感じられるオーラを5人からは感じられた。昨年の高校総体で優勝した時のメンバーが舵手含めて2人しかいないため、抜けた穴をどう埋めるか、どれほど5人で共通のイメージを維持できるかが課題だ。

男子ダブルに関しては、私の代以来2年ぶりの本戦出場だ。全国からは部員数が少ない、少数精鋭の部も大会で上位を連ねている。それに対して、クルーには3月末に行われた全国選抜にM1×で出場した鈴村選手(3年)が乗っている。同じチームのクォドルプルらに劣らないくらいの活躍が期待される。

この他、男子クォドルプルのBクルーも決勝3位と好感触だ。女子の小艇も良い経験値を積むことができたのではないか。2年生クルーで良いレース運びをしたクルーが多々見受けられた。下級生からの底上げもまた、チームにとって良い刺激になる。今後の活躍に注目だ。

 

なお、全国高校総体は8月3~6日(開会式は8月2日)にかけて宮城県登米市の「アイエス総合ボートランド」(長沼)で開催される。

(田上 佳雅)   

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